一般社団法人日本実装技術振興協会
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会長挨拶

 このたび一般社団法人日本実装技術振興協会を発足し、従来の高密度実装技術部会の活動を引き継ぎ、2020年4月から新たな活動をスタートすることになりました。よろしくお願いいたします。

 当協会は、1986年に設立された高密度実装技術部会の趣旨を踏襲するとともに時代の変化に対応した新たな発展を目指して活動していきたいと考えています。当時の部会設立時には、通常の学会や業界団体と一線を画し、企業間の情報交換・技術交流を促進することに重きを置いてきました。この考え方は、34年を経過したこれからも継続していきたいと思っています。

 当協会の目的は、電子機器実装技術およびものづくりに関する学術講演会、シンポジウム、見学会等の開催、調査研究、情報収集・提供および移転の推進、人材育成を行い、わが国の産業の発展に貢献することにあります。そのために、各種事業を積極的に推進していくとともに、新しい取り組みにも挑戦していきたいと考えています。協会活動を通して情報技術や知識の共有化、人的ネットワークの構築を図り、実装技術、ものづくりのイノベーションを創出し、次世代に引き継ぐ技術継承の場を提供できればと思っています。

 人類の長い歴史の中で、過去に大きな変革が繰り返されて今日の素晴らしい科学的発展につながったと思います。言語の使用、農業革命、4大文明、産業革命など大きな変革がありましたが、半導体の革命は最も私たちの生活を変えた出来事であったと思います。1947年にトランジスタが発明されて、今日までの半導体の進化は目覚ましいものがあります。実装技術は、半導体デバイスの性能を最大限に引き出すため飛躍的に発展し、新しい技術が着実に生み出されてきました。かつて、日本の実装技術、ものづくりは、圧倒的な競争力をもって世界を席巻した時代がありましたが、今や厳しい状況にあると言わざるを得ません。今後、強い日本の実装技術、ものづくりを次の時代につなげていくためには、若い技術者のモチベーションを高め、エレクトロニクス実装技術、ものづくり力を育てていかなければならないと強く感じています。

 当協会では、将来に向かって、実装技術、ものづくり、さらにはエレクトロニクス分野から大いに期待され、社会に貢献できる活動を強力に進めていきたいと願っています。現在、企業会員だけでなくアカデミア、シニアの個人会員も積極的に参加され、ご支援ご協力いただいています。これからも、新しい多くの方々の参加をお待ちしています。よろしくお願いします。

2020年4月
嶋田 勇三